 シリアルＮＯ ＃００６０ |
作品名 『家族の絆』 ブローチ |
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〜第一話〜 それは遠い遠い昔のこと、まだ、人間も動物も木々たちも心で言葉を交わせた時代です。 わたしはある小さな村で森とともに生きる４人家族の主でした。理解ある妻、誠実で賢い二人の息子に囲まれて、毎日働き、よく食べ、よく笑い合う、にぎやかな日々を過ごしていました。 けして裕福な暮らしではなく、夜になると一つの布に家族４人がくるまり、暖めあうような暮らしでした。 それがなんとかけがえのない幸せだったことか。 この幸せが途絶えてしまうことなど、そのときのわたしには想像すら出来ませんでした。 |
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 price ３９，０００円（現品をお送りできます） |
サイズ 縦５．０ｃｍ×横３．０ｃｍ SV コーラルアゲート |
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シリアルＮＯ ＃００６1 |
作品名 『水から生まれるもの』 ブローチ |
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〜第二話〜 妻が作ったスープやパンが並ぶ食卓についてある日の午後、突然、その幸せを奪う出来事が起きました。ゴゴーと地鳴りが聞こえてきたかと思うと、暖炉の炭で真っ黒になった思い木の扉が一気に開き、まるで怪物のような勢いで水が押し寄せてきました。 考えている暇はありませんでした。妻と長男は名前を呼ぶ間もなく家の外に押し流されました。かろうじてつかんだ次男の体も水の勢いに飲まれそうです。言葉をかける余裕はありません。ただただ、自分の日焼けした黒い腕が、息子の柔らかく暖かい右手をいつまでも握っていられるよう、祈るように力を込めました。 しかし、その思いは神には届きませんでした。息子の右手はわたしの手をすり抜けて、一瞬のうちに姿もみえなくなってしまいました。 |
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| price ４９，０００円 （現品をお送りできます） |
サイズ 縦５．５ｃｍ×横３．０ｃｍ SV ブルーカルセドニー ドゥルージー |
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シリアルＮＯ ＃００６２ |
作品名 『地よりも深く』 ブローチ |
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〜第三話〜 それからどのくらい時間がたったのか、日は落ち、また昇ったのか、記憶はなく、気がつくとわたしは何もかも押し流された後の村の様子を眺めていました。 高台に住んでいた村の長老が言いました。『この村はすべてが流されてしまった。命が助かったのはわたしとお前だけだ。これから、村の再建を目指して、私とともに働いてくれないか。』村の長老の言葉はそのときのわたしの心には届きませんでした。 |
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| price ６２，０００円 （現品をお送りできます） |
サイズ 縦６．０ｃｍ×横５．５ｃｍ SV メノウドゥルージー |
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シリアルＮＯ ＃００６3 |
作品名 『純粋なはじまり』 ブローチ |
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〜第四話〜 わたしは旅に出ました。流された家族を探すたびです。あの暖かく幸せだった日々が消えてしまったなどとは思いたくはありませんでした。 どこまでもどこまでも歩きました。探している間は家族が生きている気がしました。たとえ地球の果てにたどり着いてしまっても歩くのをやめない、そんな気持ちでいっぱいでした。 一歩足を踏み違えるとまっさかさまに落ちてしまうような険しいがけもありました。何もかも凍りつくような雪山もありました。それでも一日も休まず、歩き続けました。 |
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| sold out!! (参考価格 ４５，０００円） |
サイズ 縦５．５ｃｍ×横４．０ｃｍ SV メノウドゥルージー |
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シリアルＮＯ ＃００５２ |
作品名 『水と地と緑と』 ペンダントトップ |
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〜第５話〜 そして何十年も歩き続けたある日、ふっと目の前に美しい景色が広がりました。遠くの山には真っ白な寝雪がまぶしく、緑豊かな森には動物達が踊り、水をなみなみとたたえた湖は太陽が反射してキラキラと光っていました。足元には白や黄色の小さな花々がにこにこと笑うように咲いています。 それまで一滴も流れなかった涙がとめどなく流れては落ちました。胸が熱く、しめつけられるようでした。自分の中にまだ感情というものが残っていたことに初めて気がつきました。 わたしはそこに留まることにしました。家族の死を受け入れたのです。世界は美しい、そして、死は終わりではなく、永遠の中の変化の過程だということをその地は教えてくれました。私は動物達とその土地で暮らし、家族の供養をしました。 一年ほど経ったある日、体の異変に気付きました。体中が熱を持ち、皮膚は水ぶくれを起こし、ただれが始まっています。わたしは死期が近いことを悟りました。床に横になると、動物達が静かに周りを囲んでくれました。恐怖はありませんでした。 ただ、この痛みと苦しみはわたしの犯した罪の償いだと感じていました。 |
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| sold out!! (参考価格 ２８，０００円） |
サイズ 縦５．０ｃｍ×横５．０ｃｍ SV アジュライトマラカイト |
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シリアルＮＯ ＃００６４ |
作品名 『あなたこそ光』 ペンダントトップ |
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〜最終話〜 そこに天使が現れました。『あなたの人生を振り返りなさい。やるべきことをやってきましたか？』天使は言いました。 『あなたのおっしゃることが今のわたしには充分にわかります。私は悲しみの感情に流され、旅に出ました。それが現実から逃げることだとわかっていながら。本当にやるべきことは村に残り、再建のために働くことだったのですね。』私は天使に言いました。 天使は光を伴う笑みをたたえながら、私の手を引き、天に昇っていきました。 わたしは、やわらかく暖かい光が体を包み、感謝の気持ちの中に自分が解けていくのを感じました。 〜おわり〜 |
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| price ６０，０００円 （現品をお送りできます） |
サイズ 縦４．５ｃｍ×横２．５ｃｍ １８Ｋ ルチルクォーツ |
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あとがき
この前世を見てから、わたしのセラピーのテーマは『変化と再生』になりました。
人は日々変化をしています。けれど時にそれは恐怖を伴います。
そんなとき、変化は消滅だけをつれてくるのではなく、新しい自分の発見もつれてくると
いうことをお伝えしたいと思いました。
この物語が皆さんの中に眠る『約束』を思い出すきっかけになると最大の幸せです。
高宮潤子